push|Gitにおけるpush操作の意味とレビュー運用での注意点
push|Gitにおけるpush操作の意味とレビュー運用での注意点
概要
push
は、Gitにおいてローカルブランチの変更をリモートリポジトリへ反映する操作です。
この操作は、コードレビューを含むチーム開発における変更共有の起点となります。
push
しなければ、レビューもCIも始まりません。レビューはpushから始まります。
基本操作とコマンド例
# 初回push(新しいブランチ)
git push -u origin feature/add-login
# 既存ブランチへのpush
git push
# 強制push(force-push)
git push --force
pushとpull-requestの関係
- 開発者はローカルで作業・コミット
push
でGitHubなどのリモートに変更を送信- PR(pull-request)を作成してレビューを開始
- 修正が必要ならローカル修正 → 再度
push
pushは「レビューへの通知」、force-pushは「履歴更新の再送信」です。レビュー中のforce-pushには注意が必要です。
force-pushの取り扱いと注意点
よくあるトラブル
- force-pushで既存のレビューワーコメントが消える
- 差分が一新され、変更内容の比較が困難になる
- CIやステータスチェックが無効になるケースもある
レビュー中に --force
を使う場合は、一言コメントで説明を添えることが信頼維持につながります。
安全な代替策
git push --force-with-lease
を使う(他人の更新を上書きしない)- 修正用コミットを積み上げて
squash
はマージ時に行う - 重大な変更はPRをクローズして新PRを作成
会話例:レビュー中のforce-push対応
Author: force-pushしました。型の定義見直しが主です。前回コメントは維持してあります。
Reviewer: 了解です。差分見直します。前のコメントも活かせるなら助かります。
チーム運用でのベストプラクティス
force-push
の可否をレビュー運用ルールに明記main
/develop
ブランチへの直接pushは禁止(保護ブランチ設定)- CIでpushトリガーを正しく設定する(
on: push
)
on:
push:
branches:
- main
- develop
関連用語
pull-request
:push後にレビューを開始するための申請status-check
:pushに紐づくCIの成功可否rebase
:push前の履歴整理操作
実務視点まとめ
push
は単なる同期操作ではなく、レビュー開始・CIトリガー・チームへの変更通知という複合的な意味を持ちます。
pushのタイミング・内容・説明が、レビュー効率と開発信頼性に直結します。